多くの方々から、LiDAR を搭載していない端末でもScaniverseを利用したいとのご要望をいただいていました。Nianticは誰もがどんな端末でも3Dコンテンツのクリエイターになれる未来を思い描いています。そこで、このたび、Niantic 独自の、コンピュータビジョンを使って奥行きを検出する ManyDepth技術を活用することで LiDAR非搭載のデバイスのサポートを開始します。

対応デバイスについて

これまで Scaniverseがサポートしていた LiDAR 搭載のデバイスに加え、XS以降の全てのiPhoneと、過去4 年間に発売されたほとんどの iPad で Scaniverse をご利用いただけます。サポートするデバイスの一覧は App Storeでご確認ください。


NianticのManyDepth技術を採用

LiDAR 非搭載のデバイスで使われるこのテクノロジーは、Niantic のリサーチチームが開発したManyDepth と呼ばれるものです。ManyDepthは、2D カメラの画像から 3D の奥行きを推測し、1枚の 2D 画像の中で奥行きを検出することができます。スキャン中にカメラを動かすと、ニューラルネットワークが 3D シドマップを拡張し、スキャン対象の 3D 形状をより正確に判断できるようになります。

LiDAR搭載デバイスとの比較

  • オブジェクト、人物、小さな空間に対しては Detail モード を利用します。Detail モードでは、Scaniverse のフォトグラメトリ処理を活用でき、LiDARを搭載していないデバイスであっても、LiDAR搭載のデバイスと同等の高品質なスキャン結果が期待できます。

  • 部屋、建物、大きな空間に対しては、Area モードを利用します。LiDAR非搭載のデバイスは、視覚的な手がかりを頼りに深度を判断するため、奥行きを判断しにくい真っ白な壁や特徴のない表面には避けましましょう。


ManyDepth の活用

ManyDepth の技術を活用してみませんか? ManyDepth の技術は Niantic Lightship ARDK のDepth APIにも含まれています。ManyDepth の研究論文にご興味がある、あるいは試してみたいという方は、サンプルと手順を含むManyDepthのコードのプレビューを GitHub 上に公開していますので、ご覧ください。

準備は整いましたか? iOSデバイスに Scaniverseをダウンロードして、3Dスキャンを試してみましょう。ご質問やフィードバックは hi@scaniverse.com までご連絡ください。皆さんのすべてのデバイスでのスキャン体験とスキャン品質を向上させるべく、これからもチーム一同で取り組んでまいります。